分割されたオーケストラの響き〜東京芸術大学西岡龍彦教授のレクチャー
11月は文化交流のシーズンで、北京の重要な音楽大学二校…中央音楽学院と中国音楽学院のどちらも、日本からの音楽家との交流活動を行った。
中央音楽学院は今年建校75周年にあたり、11月1日から75周年記念の一連の祝賀活動が行われ、東京芸術大学を代表して作曲家の松下功教授が活動に参加した。
同じく東京芸術大学環境創造科主任の西岡龍彦教授も11月に北京を来訪した。西岡教授は、中国音楽学院第三十八期作曲家フォーラムの講師として招かれたもので、オーケストラ作品が作り出す空間性と方向性に関する標記の講演を行った。以下、その内容を簡単にご紹介する。
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胡 銀岳(こ ぎんがく)
青年作曲家、中央音楽学院作曲科副教授。桐朋学園大学、東京学芸大学を経て、東京芸術大学で博士課程を修了。作曲を蒔田尚昊、間宮芳生、一柳慧、吉崎清富、金田潮児、山内雅弘、野田暉行、松下功各氏に師事。これまでに40数部の創作作品が日本、ヨーロッパ、台湾地区において演奏されている。1998年、国立劇場日本音楽コンクールに入選、2000年度文化庁創作奨励舞台芸術特別賞、第3回国立劇場コンクール優秀作品賞、2002年名古屋文化振興賞を受賞、2004年NHK・毎日新聞主催の日本音楽コンクール交響楽部門に入選、2009年TMSK中国民族室内楽コンクール二位(一位なし)。2007年外国人留学生として初めて東京芸術大学大学院の作曲専攻博士号を取得。