第27回 崔学東先生の各種二胡
新年好!昨年は温暖な秋じゃったり12月の嵐などもあって、年末に向けておかしな天候が続いたが、何とか無事に年が明けたのう〜。皆は元気に年越しできたじゃろうか、ご存知アルフー老師じゃよ。さて、前回は抹茶の香る愛知県西尾市でスラッとして気さくな女性二胡奏者のもとを訪ねたが、今回も同じ愛知県内にまたまた沢山の楽器を所有した二胡奏者がおるとの噂を情報筋から入手したため、愛用のキン斗雲の舵を北へと切り、澄み切った冬空のもと、目的地へと急いだぞ! 今回降り立ったのは、名古屋駅からJR中央本線で駅一つの「金山総合駅」じゃ。ここは、戦災復興計画で副都心と位置付けられ、総合駅化構想が持ち上がったものの、ようやく実現したのは平成元年の世界デザイン博覧会の年、という駅じゃ。今回訪れたのはその「金山総合駅」から徒歩でもすぐの場所に教室を開き、名器を所有しておる二胡演奏家で講師の崔学東(さい がくとう)さん。金山駅隣の何とも交通至便な場所にあるビル6階の一室が崔氏の教室「崔学東二胡板胡教室」になっており、教室の扉を開くと、ずらりと並んだ楽器の数々がいきなり爺の目に飛び込んで来たぞ! 隣には、この愛好家垂涎の楽器を所有する崔氏が全てを受け入れるような優しい眼差しでこちらを見つめており、娘さんである佳寧さんとともに、この爺の突撃訪問を、とても親切丁寧に迎え入れてくれたぞぉ〜(泣)!!
崔氏は中国遼寧省瀋陽市生まれで、祖父や父の影響で6歳から二胡を学び始めたということじゃった。その後、瀋陽音楽学院民族系二胡専攻を卒業、1978年から国家級重点劇院「瀋陽評劇院」に所属し、楽団の首席二胡奏者として内モンゴル・四川省・安徽省・山東省・山西省・江蘇省・河南省・河北省などなど、中国各地で演奏活動を行ったんだそうじゃ。1985年には「瀋陽芸術学校」にて講師、分校長に就任、その後1997年「瀋陽歌舞団民族楽団」団長に就任し、2000年には日本公演を沖縄県国頭郡の琉球村で開催したということじゃったよ。その時の縁で沖縄に住むことになり、二胡と沖縄三線のコラボ演奏活動を半年間していたそうじゃ。一旦中国に帰った後、楽団を定年まで務め退団。娘さんの佳寧さんが名古屋で日本人と結婚されたのを機に、お父さんを日本へと呼び寄せられたということじゃった。そうして来日後に養護学校や病院施設などでボランティア演奏活動をしていると、二胡を教えて欲しいとの声が沢山聞かれるようになり、名古屋を中心とした各地に教室を開設、指導にも精を出すようになったということじゃった。そんな崔氏が現在、演奏活動やレッスンで使用しておる楽器はメイン楽器の他に数本あるということで、出し惜しみなく紹介してくれたぞぉ〜! 早速、本人のコメントを交えて一挙に紹介させてもらうことにしよう。
(詳細は本誌をご覧ください)
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