皆さんこんにちは!
今月も礼華のレッスンメモをお送りいたします。
この原稿を書いているのは11月の下旬ですから、あと一ヶ月と少しで日本ではお正月ですね! この一ヶ月と少しの間に、私は一年の間にやり残したことがないかどうかチェックしようと思っているところです。皆さんは2014年を、どのように過ごされましたか?
さて、今回は二胡の基本的な練習曲についてお話をしたいと思います。基本的と言うと、高音から低音へと単に音の出し方を確認しながら始めるようなものが多いので、あまり面白くありません。私もしばらくはこのような練習を繰り返していましたが、最初に先生に教えていただいた曲名の付いた練習用の曲はD調の「瑪依拉」(マァーイーラ)という曲でした。この曲は単純な音符の繰り返しが多いのですが、弓使いがとても参考になり、二胡の進級テストに出る曲でもあります。ですから、中国では基本中の基本の一つとなっています。
“瑪依拉”の意味ですが、中国新疆の少数民族の“瑪依拉”という可愛く美しく、歌も踊りも上手い少女の事を唄った民謡が元になっており、シンプルですが、素朴な良い曲です。
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佐藤礼華(さとう れいか)
1991年生まれ。日本(父)と中国(母)の血を受け継ぎ、幼少より二胡に親しむ。2007年上海音楽学院附属中学に入学。二胡を汝芸副教授に師事し、現在は同学院民族楽器科本科生(二胡専攻)として研鑽中。2012年「盛世華音」第二回日中韓国際二胡コンクール海外組・青年組で金賞を受賞。