毎号小誌の表紙を飾り、『二胡之友』の顔とも言える写真家・山本桃子さんの作品。
今回のグラフィック・アイでは、「北京撮影紀行」として山本さんが表紙用に用意してくださった北京の風景写真を集めました。表紙ではどうしても文字がかかって鑑賞の邪魔になりますので、この機会に純粋に写真をご覧いただければと思います。また、山本さんによる撮影データや当時のエピソードなどのコメントもお楽しみください。
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　皆さんこんにちは「中国二胡見てある記」のうっちーです。コンサートや発表会の企画から準備、そして実施には、苦労、楽しみ、達成感、反省点がありますよね。それを皆でシェアして、自分たちの企画の参考にしよう！という新企画、不定期ですが今号より掲載開始です。「私の話も聞いて！」という方はぜひ連絡お願いします。

Case1実録・発表会ドタバタ記
段取り下手な講師の場合
　寄稿：村松克子

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二胡の聖地江蘇省・蘇州の楽器街「景徳路」に行ってきました。
　前号の蘇州民族楽器の博物館レポに続き、博物館のすぐ近くにある、「景徳路・楽器街」に行ってきました。 大小さまざまな民族楽器店（琴行）がひしめき合い、蘇州・無錫の民族楽器工房から直接仕入れた楽器が販売されています。
　 　　　

　前回は「悲歌」（（1927年作曲）の後編と、最後に少しだけでしたが「苦悶之謳（苦悶の歌）」（1926年８月作曲）に触れ、これら２曲を作曲した当時の社会状況について、劉天華の弟子であった陳振鐸の『創作メモ』（華楽大典）の一部を紹介しました。ここで改めて劉の二胡曲10曲の年代順リスト（前々号p.19参照）を見ると、処女作「病中吟」（1918年）と、激しい社会の変動に翻弄されて困難な状況にあった1926年から27年にかけて作られた第三、四作の「苦悶之謳」、「悲歌」は、際立って苦しみや悲しみを投影したタイトルが付けられています。タイトルで分けると、これら３曲のちょうど反対に位置して前向きなテンションが高いのが「光明行」で、他は「月夜」「空山鳥語」「燭影搖紅」といった詩情溢れるタイトル、「良宵」「閑居吟」の２曲は身近な喜びや日々の営みから、あとは作曲のコンセプトからのタイトル「独弦操」となりますから、「苦しみ三部作」とも言えるこの３曲は二胡学習者にとって「弾いてみたい」気がそそられる曲ではないかもしれません。特にこの「苦悶之謳」はタイトルだけで二の足を踏む感じで、劉の二胡曲の中で演奏機会が少ない曲のダントツ一位ではないでしょうか。しかし、先入観から離れてこの曲の楽譜を調べてみると、別の側面も見えて来て、もしも「二胡独奏曲第３番」といったプラクティカルなタイトルであれば全く違う印象になっていたのではと思われます。どうか皆様も「二胡独奏曲第３番」だと思ってこの小文を読み進めていただければと思います。
　なお、参照する楽譜は、『劉天華全集』（劉育和編／人民音楽出版社刊／1997年）です。また、『華楽大典 二胡巻 楽曲篇上』所載の陳振鐸による「創作メモ」及び、作曲家・茅原による「十曲の二胡曲から見る劉天華の美学思想」（『華楽大典 二胡巻 文論篇』）も参照しています。

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　台湾で二胡を学ぶ人なら誰でも、そしてYouTubeを見たことがある人なら誰でも、この魅力溢れ、全身を使って演奏する二胡演奏家・陳依琳さんのことはよく知っているはずだ。「神技！」「やばい！やられた！」「その笑顔に酔わされる」等々、人々からはこんな評価を得ている。依琳さんは私が出会った二胡演奏家の中で、不遇ながらも真面目に進歩を求めて努力を怠らずに成功した人である。彼女は毎回毎回の演奏を重く見て、大切にしており、その演奏を認めてもらい、拍手してもらうのは、「本当に容易ではない」と言っている。同時に、多くの話題も提供し、例えば、「ロック音楽の電子音」版経文歌を二胡用に編曲したり、アニメの主題曲やピカチューの可愛い鳴き声を弾くなどして、その画像を不定期だがYouTubeにアップして収益を得ている。こうやって、大人から子供に至るまで二胡の販路を広めるのに成功しているが、それも彼女の功績の一つでもある。（取材：呉俊徳）
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オンラインレッスンしてみました

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真真（シンシン）プロフィール
中国民族楽器二胡（erhu）＆vocal
2008年より二胡を東京在住の中国人胡弓演奏家・作曲家・楊興新（やんしんしん）氏に師事。
2012年春、千葉県県立高校（国語科）を退職、その年に単独演奏会。
2013年秋にファーストアルバム「花」を製作し、各地で演奏活動やレッスンを開始。
2017年春、セカンドアルバム「ふるさと」を製作。
2018年2019年、日暮里サニーホールコンサートサロンでリサイタルを開催。
古典曲、ポップス、クラッシック、童謡、民謡など幅広いレパートリーとヴォーカルも好評。作詞作曲も手がける。
2018年、「山口ゆめ花博（全国都市緑化フェア山口）」にて「ゆめ花応援クリエイターズ」公式アーティスト。
2012年より東日本震災被災地慰問演奏を開始し、毎年8月8日の陸前高田市「迎え火」では追悼二胡演奏を行う。

ブログ「二胡奏者真真　のっほほーんパンダフルな時間」
千葉県流山市在住。本名・関　浩恵
山口県宇部市出身。山口県宇部市ふるさと大使。
「真真」の名は、上野恩賜動物園のパンダ「真真（シンシン）」の名前を拝借。
血液型Ａ、おうし座。気分転換は読書とラグビー観戦。
好きな食べ物はお好み焼き、焼き肉、かつ丼！

HP　http://www.shinnshinn.com/
ブログ　http://ameblo.jp/shinnshinn223/


　

　二胡学習者が誰しも描くのが「いつかは本場中国に二胡留学を！」という夢。若い方なら、北京や上海の音楽学院などに数年間留学する、という事もさほど現実感のないものではありませんが、それより上の世代にとっては、家庭や社会的な責任があり、ハードルが高くなります。しかし本誌読者の中に、その夢を、持ち前の実行力で実現した方がいらっしゃいます。新型コロナウイルスの影響で現在は中国留学が難しい状況にありますが、こんな時だからこそ、あえてその体験記を掲載することにしました。状況が好転した暁には、この体験記を参考に、是非多くの方に留学の夢を実現していただければと思います。
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飯山典子（いいやま のりこ）
2005年　老後の楽しみとして二胡を上西会から始める
2006年11月　「二胡縁in上海」に母と参加
2008年2月～　二胡を林艾莉氏に師事
2010年10月　「二胡縁in上海世博」「二胡縁in杭州」に参加。
以後、毎年1回の発表会とボランティア演奏を行い、 2016年8月　二胡アンサンブル「梅花（ﾒｲﾎｱ）」開催（現在は活動休止）
2017年～2018年　上海音楽学院留学　邢立元氏に師事
2018年9月～　ソロ・アンサンブルで活動の他、昭和歌謡楽団「アカシア」（中国民族楽器で日本の昭和歌謡を演奏）のメンバーとして主にボランティア演奏を行う
　

　「Ｎｉｋｏｐｅｄｉａ」は、二胡にまつわる雑学や動向などを随想形式でお届けしています。話はあちこちに飛びますので、気軽に読んでください。今回のテーマは「演奏会のレシピ　その２」です。

演奏会のレシピ　その２　～コンサート編～
• 発表会、ライブ、そしてコンサート
• コンサートは演奏家と観客との戦場
• リサイタルとは
• コンサート形式とは？
• プロのコンサートとは？
• 「コンサート」の作り方
• スタッフにはギャラを！

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