今春、北京は黄砂に襲われることもなく、空をおおうスモッグも少し晴れたようだ。そのかわり、大風に見舞われて大木の枝が無惨に折れて路上に散らばり、のどかな春に傷跡を残した。
そんな春に開かれたコンサートは、特別なものが多かったように思う。(続きは本誌をご覧下さい)
胡 銀岳(こ ぎんがく)
青年作曲家、中央音楽学院作曲科副教授。桐朋学園大学、東京学芸大学を経て、東京芸術大学で博士課程を修了。作曲を蒔田尚昊、間宮芳生、一柳慧、吉崎清富、金田潮児、山内雅弘、野田暉行、松下功各氏に師事。これまでに40数部の創作作品が日本、ヨーロッパ、台湾地区において演奏されている。1998年、国立劇場日本音楽コンクールに入選、2000年度文化庁創作奨励舞台芸術特別賞、第3回国立劇場コンクール優秀作品賞、2002年名古屋文化振興賞を受賞、2004年NHK・毎日新聞主催の日本音楽コンクール交響楽部門に入選、2009年TMSK中国民族室内楽コンクール二位(一位なし)。2007年外国人留学生として初めて東京芸術大学大学院の作曲専攻博士号を取得。