日本の二胡愛好者に絶大な人気を誇る朱昌耀さん。江南に生まれ、江南の文化に精通しておられる朱さんの作られた「蘇南小曲」や「江南春色」は、二胡学習者が弾きたい曲の上位を占めています。日本でのソロコンサート開催が待望されますが、残念ながら、今のところそのニュースは聞こえてきません。その朱さんが「江蘇省演芸集団」日本公演(2011年11月14日、文京シビック大ホール)に参加された機会を捉えて、短時間ながら楽屋でのインタビューをさせていただきました。インタビュー中も来客があったり、打ち合わせがあったりとお忙しい中、終始にこやかにお話し下さり、編集者の持参したたくさんのCDにもサインをして下さいました。


上:楽屋には訪問者が続々と 下:愛用の楕円二胡

朱昌耀(しゅ・しょうよう)
二胡演奏家、作曲家、国家一級演奏家。現在、第一線で演奏活動を行うと同時に、江蘇省演芸集団総経理、中国音楽家協会理事、中国二胡協会副会長等、音楽界の要職を務める。
1956年江蘇省南京に生まれる。7歳より二胡を学び、13歳で「南京小紅花芸術団」に入団し演奏活動を開始。17歳で南京芸術学院に入学し、瞿安華、甘涛、馬友徳、陳耀星等に師事。全国民族楽器独奏コンクール優秀賞受賞。また、「歓慶鑼鼓」「江南春色」「楓橋夜泊」「蘇南小曲」等を作曲し、多くの賞を受賞している。レコード、CDの出版や海外公演も頻繁に行い、"世界的に活躍する一流の弦楽演奏家"と称賛されている。
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