第61回 深澤香里先生の各種二胡

 ?好!アルフー老師じゃよ。今年の夏は全国的に猛暑日が続いたが、皆は夏バテせずに二胡活動に勤しんでおったじゃろうか。コロナウイルスの規制も緩和され、世界的に経済活動も再開しておるが、ガソリン価格の高騰や暑さのせいで積極的に外出する気も起きんかったのう〜。二胡を手にして、遠方まで気軽に演奏活動に赴ける日々に早く戻りたいものじゃ!! さて、今回は2年振りに、東海地方に名器を所有した人物がおるとのタレコミがあったため、キン斗雲の舵を思い切り東へと向け、目的地へと急行したんじゃ〜!!今回降り立ったのは、静岡県富士市。この街を拠点として活動し、名器を所有しておったのは、二胡演奏家で講師の深澤香里(ふかざわ かおり)さんじゃ。緑豊かで水資源が豊富な富士市内で教室を開いておるということで、緊張しながらチャイムを鳴らすと、見目麗しくも穏やかな印象の深澤さんが出迎えてくれ、愛用の楽器について親切丁寧に説明してくれたんじゃ〜!!
 深澤さんは静岡県静岡市生まれで、東海大学工学部工業化学科を卒業後、地元で就職。高校生の時に始めた箏の師匠の誘いで出会った二胡を、この時期に始めたということじゃ。その後約10年間、年に3〜4回のペースで上海に通い、沈多米、孫以誠、朱宇虹、盧国慶の各氏に師事し二胡の基礎と古典曲を学んだそうじゃ。日本では、ウェイウェイ・ウー(巫謝慧)氏に師事し、演奏技術や表現力だけでなく、二胡を楽しむことを学ぶとともに、桐子(中西桐子)氏から、身体の仕組みと使い方、それらと音色や表現との関係について学んだということじゃったよ。また、中国民族管弦楽学会主催の二胡検定9級に優秀合格しており、敦煌音楽教室、西泉二胡協会認定の二胡講師でもあるということじゃ。現在は講師業をメインとして、静岡県富士市、静岡市、富士宮市、沼津市の9つの教室で高校生から70歳代の方まで、沢山の生徒さんに指導しておるということじゃった。
 そんな深澤さんが、現在メイン楽器としてレッスンや演奏活動に使用しておるのは、胡涵柔精製 上海式老紅木二胡および西野二胡 シャム柿の2本じゃ。早速、これまでの楽器遍歴と合わせて、紹介してもらおう。

(詳細は本誌をご覧ください)