皆さんは「民音」の公演をご覧になったことがありますか?
中国音楽のみならず、中国の舞台芸術全般に関心のある方なら、かなりのパーセンテージで、「民音」が招聘した京劇などの伝統劇や、舞踊、話劇、雑技、そして民族音楽の公演などを楽しまれたことがあると思います。私もその一人で、本場中国からの劇団、歌舞団、楽団の公演は、貴重な鑑賞経験でした。
残念なことに、コロナ禍の影響で、「民音」に限らず中国からの招聘公演は激減しましたが、このような空白の時期に『二胡之友』の特集として、一度過去を振り返ってみるのも意味があるのでは、と考え、まず「民音」を取り上げて調べてみることにしました。調査をすれば、それをもとに、ポストコロナにおける招聘公演はどのようになるのか、どのようになって欲しいのか、いろいろ想像して、楽しい妄想に浸れれば、と思ったのですが、いざ、調べ始めてみると、その膨大なデータ量に驚き、途方に暮れてしまいました。
そこで、「民音」の広報担当者にお願いして、筆者の目線で選んだいくつかの公演のプログラム・パンフレット等資料データを提供していただき、それを読み解き、あれやこれや、過去へのタイムトラベルを楽しむことにしました。皆さんも、しばらくの間、ささやかなタイムトラベルにお付き合いください。
(詳細は本誌をご覧ください)