第59回 瓦野早紀子先生の各種二胡
?好!アルフー老師じゃよ。今冬は厳しい冷え込みが続いたが、皆は風邪などひかなかったじゃろうか。それにしても、ここのところの国際情勢の不安定化などの影響で、何でもかんでも値上げになり、家計は圧迫されるばかりじゃのう…(泣)。物価の上昇は当然、二胡や楽器の世界にも及んで来ておるぞ。爺の知り合いの教室では、これ以上値上がりする前に、ということで楽器本体を買い替えられる生徒さんも少なくないそうじゃ。せっかくコロナの規制も緩和されて来たことじゃから、この機会に二胡などの楽器も新調し、気持ちも新たに演奏活動に取り組んで行きたいものじゃのう〜。
さて、今回も近畿地方に名器を所有した人物がおるとの情報を入手したため、キン斗雲の舵を南へと切り、早春の空の下、目的地へと急いだんじゃ〜!!今回降り立った場所は、和歌山県和歌山市。この街を拠点として活動し、名器を所有しておったのは、二胡演奏家で講師の瓦野早紀子(かわらの さきこ)さんじゃ。緊張しながら教室のチャイムを鳴らすと、クールビューティーな印象の瓦野さんが出迎えてくれ、この爺の不躾な訪問にもかかわらず、愛用の楽器について丁寧に説明してくれたんじゃ〜!!
瓦野さんは和歌山県海南市出身で、主に二胡奏者・講師で中国民族管弦楽学会栄誉会員の陳少林(ちん しょうりん)氏に師事。また、二胡演奏家の曹雪晶氏からも手解きを受けたということじゃった。現在は和歌山市在住で、幼少より親しんだピアノ・エレクトーンの経験を活かした指導法で、自身の「かわらの二胡教室」、リビングカルチャー倶楽部などで多数の生徒さんを指導しておるということじゃ。また、陳少林二胡教室のアシスタントとしても活動しており、和歌山の『二胡アンサンブル 紅弦(ほんしぇん)』のメンバーとして、ソロの二胡奏者として、関西各地のイベントなどで演奏活動をしておるということじゃったよ。2014年には、第15回中国音楽コンクール一般上級の部で銅賞も受賞したそうな。
そんな瓦野さんが、現在メイン楽器として演奏やレッスン活動に使用しておるのは、製作者不詳 蘇州式紫檀二胡および同じく製作者不詳 蘇州式黒檀二胡の2本ということで、早速、これまでの楽器遍歴と合わせて、紹介させてもらうことにしよう。
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