第57回 原田サトシ先生の各種二胡
?好! ご存知アルフー老師じゃよ。今年の夏は各地で記録的な雨量になるなどしたが、ようやく湿度の高い時期も通り過ぎ、二胡を弾くのに最も適した“芸術の秋”到来じゃ。この日本では国政を揺るがすような事件があったり、コロナウイルス感染拡大も収まらず、円安による物価の高騰もあって混沌としておるが、そんな中でも、変わらぬ音楽の価値、二胡の音色には一筋の希望の光を見出して行きたいものじゃのう〜。
さて、今回はまたまた関東に名器を所有した人物がおるとの情報をキャッチしたため、キン斗雲の舵を東へと切り、雨雲を避けながら、目的地へと急行したんじゃ〜!! 今回降り立ったのは、神奈川県海老名市。この街を拠点として活動し、名器を所有しておったのは、二胡演奏家で講師の原田サトシ(はらだ さとし)さんということじゃった。海老名市文化会館で教室が開講されておるということで、不躾ながら訪問すると、スラっと高身長でジェントリーな原田さんが快く出迎えてくれ、愛用の楽器について親切丁寧に説明してくれたんじゃ〜!!
原田さんは神奈川県海老名市在住で、サラリーマンとして働きながら、主に休日に演奏活動を行う異色の二胡奏者じゃ。大学で中国語を学び、2003年秋より北京に留学。下町に残る古びた小路、胡同(フートン)の某“北京老人”から二胡を習い始め、その後、中国歌劇舞劇院ソリスト、霍暁君先生に専門的な指導を受け、中国音楽学院に留学、柴帥、李尚楠の両氏に師事したそうな。中国では各地の農村で小中学生と二胡を通じた音楽交流を行い、現地メディアにも紹介されたということじゃった。2010年の帰国後も国際交流イベントを中心にステージ出演を続け、同時に自身の教室「弦歌二胡教室」を開講したということじゃ。日本二胡振興会「二胡縁」コンサートには独奏で出演(2008年北京/2015年東京)、『葡萄熟了』や『SPAIN』の演奏を披露したそうな。そんな原田さんが、現在メイン楽器として使用しておるのは、「陸林生」精製“超五星”明清旧料老紅木二胡および「辜存雄」精製 老紅木二胡の2本ということじゃった。早速、これまでの楽器遍歴と合わせて、紹介させてもらうことにしよう。
(詳細は本誌をご覧ください)