札幌二胡節を開催して
【寄稿】中澤玉恵


◎日時:2021年7月9日(金)〜11日(日)
◎会場:小樽運河プラザ三番庫ギャラリー、浅草橋、ザ・ルーテルホール、札幌市資料館

 『二胡之友』第64号(2020年冬号)に、昨年9月に開催した「来日10周年記念 田宇二胡コンサートin札幌」のコロナ禍での苦労話を掲載させて頂きました。その文末に「次回は更にバージョンアップして来年7月に開催を予定しています。」と書いたように、今年のイベントは、かなり早くから準備が動き始めていました。
 「来年(2021年)7月には新型コロナは収まっているだろう」との希望的観測のもと、海外在住の二胡奏者の出演交渉を進め、ホールや、イベント参加者の宿泊施設の貸し切り予約も済ませましたが……新型コロナ感染症の流行は収束の気配がなく、止むなく昨年秋に全てをキャンセルすることに‥。
 そして、気を取り直し、企画規模を縮小し、張林先生と田宇先生のコンサートと、セミナーのみを7月に開催することに決め、改めて会場の予約をしました。
 それでもなお、「今まで日本になかったような二胡イベントを開催したい」との強い意志を持っておられる田宇先生は、自ら率いる東京弓弦楽団の北海道での演奏、札幌の二胡愛好者への合奏指導、なども一連の企画として実現できるのでは、と提案されました。その熱意を受けて、張林先生と田宇先生と私で相談をしながら、3日間で4種類のイベントの企画を立てました。札幌での二胡イベントなので「札幌二胡節」とネーミングし、コロナ禍が続くがゆえの制限の中で準備を始めました。
(詳細は本誌をご覧下さい)