第50回 中島けい子先生の老紅木二胡
今年も残り僅かになったのう、お馴染みアルフー老師じゃよ。昨年の今頃はよもや世界がこのような状況になっていようとは、誰が想像できたじゃろうか…。COVID-19感染拡大の勢いが収まらず、第3波が到来して、引き続き行動自粛が余儀なくされておるのう。コロナ疲れのストレスも溜まり、この状態がいつまで続くことやら、と不安に駆られもするが、やはりこのような時は家でおとなしくしておるのが一番じゃ!こんな自粛期間こそ、自宅でできる楽器、二胡を始めようではないか。皆もそう思わんかのう〜。さて、感染拡大防止の観点から、暫くは突撃訪問を控えておったが、あくまでも様子を見ながらなんじゃが、新たに情報を入手したため、爺もマスクの装着・手指消毒など感染予防対策を徹底した上で、取材を再開させてもらたったぞ。久々に動かしたキン斗雲の舳先を西へと向け、澄み切った初冬の空の下、目的地へと急いだんじゃ〜!!今回降り立った場所は、一級河川の庄内川が南北を二分しておる名古屋市西区じゃ。名古屋市を拠点として活動し、名器を所有しておったのは、二胡演奏家で講師の中島けい子(なかしまけいこ)さんじゃ。西区にある楽器卸会社内「MAC音楽教室」でレッスンをされておるということで、その扉を開けて突入すると、明るく快活で、何ともキュートな中島さんが出迎えてくれ、このような時期の不躾な訪問にもかかわらず、愛用の楽器について懇切丁寧に説明してくれたんじゃ〜!!(泣)
中島さんは愛知県出身、幼少時代にエレクトーンとピアノを習ったことが音楽の礎となっており、二胡は大人になってから始めたということじゃった。1996年から6年間を上海で、2005年に天津、2009年から2010年を北京で過ごし、それぞれ違う先生に師事したそうじゃ。中でも、北京で霍暁君(フオ・シャオジュン)先生に出会ったことが二胡人生の転機になり、演奏や指導方法を学んだということじゃった。現在は、霍暁君二胡藝術学院名古屋教室講師も務めておるそうじゃよ。そんな中島さんが演奏活動やレッスンにおいてメインで使用しておる楽器、「北京長安楽器 張鈞」氏製作の老紅木二胡のお話を中心に、これまでの楽器遍歴と合わせて、早速、紹介させてもらうことにしよう。
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