新型コロナウイルスの脅威にも負けず、去る3月4日(東京・ルーテル市ヶ谷ホール)と6月27日(神奈川・横浜市岩間市民プラザ)、二胡奏者・曹雪晶さんのコンサートが開かれました。どちらのコンサートも毎年恒例のもので、演奏者のみならず来聴者にとってもお馴染みの会場。そこでは、新型コロナ感染予防の対策が万全に施されて、来聴者は不安を抱くことなく音楽を楽しむことができました。残念ながら密集を避けるため客席は本来の収容人数の約半数に抑えられていましたが、生音が聴き映えするホールで、演奏者は思う存分に音を出し、どの曲も素晴らしい演奏となりました。また、曲によって曹さんのご子息の曹暢(とおる)さんが参加し、力強い音でサポート、親子共演ならではのシンクロ率の高い二重奏を披露しました。
後日、曹さんに感想を聞くと、「聴きに来て下さった方々への感謝、これに尽きます。昨今の情勢でコンサートやイベントが次々と中止になり、参加を見送るという人も多い中で、今回のコンサートに足を運んで下さった方々のためにも、立派な演奏をしようと思いました」とのこと。
以下、コンサート・レポート2件と、曹さんのインタビューを通し、コンサートに取り組む姿勢や、ベテランの味の魅力をお届けします。
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