第45回 泉貴子先生の紫檀二胡

 ?好!ご存知アルフー老師じゃ!今年は梅雨らしい長雨が続いたと思ったら台風が続けてやって来て、そうかと思ったら猛暑が続き…この老体には酷な夏じゃったよ(泣)。夏休みには二胡を猛練習するつもりじゃったが、おかげで身が入らんかったぞ…オホン(苦)。さて、今回はまたまた、関西地域に名器を所有した二胡奏者がおるとの情報が入ったため、前回訪れた長崎からキン斗雲の舵を東へと切り、真夏の積乱雲を横目にしながら、目的地へと向かったんじゃ〜!!今回降り立った場所は、その昔、多くの古墳が造られたことでも有名な、国から施行時特例市にも指定されておる美しい街じゃったぞ。そんな場所を拠点として活動し、名器を所有しておったのは、二胡演奏家で講師の泉貴子(いずみきこ)さんということじゃった。失礼ながら、お宅を突撃訪問したところ、何とも美麗でおっとりした雰囲気の泉さんが出迎えてくれ、愛用の楽器について親切に説明してくれたんじゃ〜!!(泣)
 泉さんは2003年に、その形に魅せられて二胡を始めたそうで、数年後にはピアニストの奥本亮氏とユニットを結成して早くも音源制作をしており、両親の故郷である長崎県は五島を拠点に九州ツアーをしたり、2009年にはピアニスト釋恵一氏のプロデュースでオリジナル子守唄の音源を制作、五島で発表するなどして来たそうじゃ。2010年には雅楽ユニット「天地雅楽」のフランスツアーに同行してパリ音楽祭に参加、帰国後には二胡・尺八・ピアノの女性3人ユニット「iroha」を結成して、アルバムやミニCDをリリース。ライブハウスに限らず、神社やお寺、お城でのステージなど幅広い演奏活動を行っておるそうじゃ。並行して、ソロアルバムも精力的にリリースして来ており、7月に発売されたばかりのカバー楽曲を中心とした『悠〜you〜』が最新作ということじゃった!そんな泉さんが演奏活動やレッスンにおいてメインで使用しておる楽器、「古月琴坊」工房の蘇州式大葉紫檀二胡について、早速、本人のコメントを交えて紹介させてもらうことにしよう。

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