このページでは、皆さまからいただいた二胡に関するイベントや様々な活動の情報を掲載しています。
※NiCOMMUNITYでは皆様からのイベント情報を募集しています。情報はこちらにて受け付けております。
EVENT REPORT

第37回 香巴拉(シャンバラ)音楽鑑賞会

 毎月第三日曜日、14時から蕨市の「庵洞 香巴拉」において開いている「香巴拉(シャンバラ)音楽鑑賞会」の内容のご報告です。

◎第37回1月17日「ウイグル十二ムカーム V.ムシャーワラク篇」
 「ウイグル十二ムカーム」の三番目は「ムシャーワラク篇」です。『ウイグル十二ムカーム』(萩田麗子翻訳・解説)によると「ムシャーワラク」の意味は「旋法ニシャーブラク(Nishaburak…ニシャープールの*、という意味)によるムカーム」という説が有力とされています。この「ムシャーワラク」で描かれているのは、ウイグルの女性の人生です。幼くして母親を失い、父親や地域の指導者に音楽を習い、やがて王宮に迎えられ王妃となりますが、若くして世を去ります。この女性の人生は、ウイグル十二ムカームの成立に貢献したヤルカンドハン国の王妃アマンニサハン[阿曼尼莎汗1526-1560]に重なります。画面には、16世紀ウイグルの楽器工房、楽師に楽器を習う子供たち、宮廷の舞踊シーン、バザールに集う人々の姿が再現され、当時のウイグルの繁栄した様子を堪能できます。
 中国中央テレビ製作の「芸術之旅、中国ウイグル十二ムカーム賞析」の「ムシャーワラク篇」では、ウイグル十二ムカームの成立に至る過程、が説明されています。東洋と西洋を結ぶシルクロードは音楽文化の交流の舞台でもあり、中国から見た西域の地で発展してきた音楽がアマンニサハンの要請で体系化されたのが十二ムカーム、それがムカーム師であるトルディアホン[吐爾迪阿洪1881-1956]等により辛うじて伝えられてきました。1950年代から始まる記録復元作業の結果、現在の「ウイグル十二ムカーム」にまとめられたのです。アマンニサハンは新疆南部のドラーン[刀郎]地区出身であるとも伝えられていることから、土臭さを感じさせるドラーンムカームのほんの一部分もCDで鑑賞してみました。アマンニサハンについてはウイグルの作家で政治家でもある サイプディン[賽福鼎1915-2003]による音楽劇があり、映画化もされているようですが、残念ながらまだ拝見していません。20世紀のウイグル民族の指導者サイプディンにとって、ウイグル文化の復活と振興は悲願、「ウイグル十二ムカーム」の映像化も大きな目標だったのではないでしょうか。
*ニシャープールはイランの都市名

(庵洞 香巴拉 安藤)

☆「香巴拉(シャンバラ)音楽鑑賞会」今後の予定(毎回14時〜)
 第39回 2016年5月15日(日)「ウイグル十二ムカーム W チャハールガー」
 第40回 2016年6月19日(日)内容は未定
 第41回 2016年7月17日(日)内容は未定

 問合せ先:「庵洞 香巴拉」.048-442-3543 e-mail:untiku-sai@warabi.ne.jp

 
CONCERT INFORMATION

姜小青 第11回「弦之縁 いとのえにし」フレンドリーコンサート

箏三台が出会うとき 新たな世界が…

◎日時:2016年6月17日(金)19:00開演 18:30開場
◎会場:めぐろパーシモンホール 小ホール
     東急東横線「都立大学」駅より徒歩7分
     めぐろ区民キャンパス内
◎料金:4,000円 全席自由
◎出演:姜小青(古箏<中国>)、徐恵綺(古箏<台湾>)
     チョイジャブ ミャグマルスレン
     (ヤタガ箏<モンゴル>)
◎主催:姜小青フレンドリーコンサート実行委員会
◎問合せ・チケット予約:TEL 080-1304-7347(村山)
             E-mail xianzhiyuan_hz@ybb.ne.jp

黄山二胡楽団 ファーストコンサート

2015年1月に成立した甘建民主宰「黄山二胡楽団」の初コンサート。

◎日時:2017年3月19日(日)13:00開演
◎会場:すみだトリフォニーホール
     (JR「錦糸町」駅北口、または東京メトロ「錦糸町」駅13番出口より徒歩5分)
◎料金:無料 全席自由

黄山二胡楽団員募集中! 
二胡が好き、合奏が好きな方。人前で演奏する機会が欲しい方。ポジション移動・速弓ができる方。
所属不問。詳細はお問合せ下さい。
◎お問合せ:TEL/FAX 03-5974-2618 E-mail info@nikogaku.com 楽団事務局(近藤)

 
EVENT INFORMATION

甘建民 二胡レクチャー

東京を拠点に活躍中の二胡演奏家、甘建民先生のレクチャーが京都で開かれます。
是非この機会を利用してレベルアップを目指しましょう!
レクチャー形式は以下の通り

受講:10名前後のグループで合奏曲を演奏し、甘先生に直接指導を受ける。
聴講:個人可
※グループ参加の形態、曲目については事前に相談
◎日時:2016年6月19日(日)13:00受付開始、13:30受講開始
◎会場:京都教育文化センター
    (京阪電車「神宮丸太町」駅5番出口より徒歩3分)
◎参加費:1名につき3,000円(消費税込)
◎主催:甘建民二胡レクチャー実行委員会
◎問合せ・申込み:江南春琴行
   TEL 078-955-1192 FAX 078-330-8834
   E-mail info@jiangnan.ocnk.net


第六回中国音楽愛好者の集い

2011年秋から始まった「東日本大震災復興支援イベント」が今年も開かれます。出演者も来聴者も募金をするという形式で、去年は130名余りが参加。ソロ、デュオ、トリオ、グループで、さまざまな中国楽器の演奏や歌が披露されました。趣旨に賛同の方はエントリーを

◎日時:2016年9月25日(日)13:00開演 *終演は参加人数によるため未定
◎会場:大田文化の森ホール(JR京浜東北線「大森」駅中央口より徒歩15分、バス3駅)
◎演奏形式:中国楽器のソロ、グループ。中国楽器以外とのセッションも可。
       1コマ10分、10分以内であれば何曲でも可。2コマも可。
◎演奏参加費:1曲につき一人2,000円(合奏の場合も個人単位)
  2曲めからプラス500円
  (例:3曲演奏の場合 2,000円+500円×2=3000円、複数の組に参加の場合はそれぞれ)
◎参加申込み:2016年6月25日締切。銀芽アンサンブル亀岡まで。
         電話 090?2725?7381 FAX:03?5748?3040
         メール lasanon@db3.so-net.ne.jp
◎実行委員:銀芽アンサンブルメンバー及び有志
◎会計:収益の中から、ホール代等の必要経費を除いた全額を、直接被災地に役立つ方法で寄付
 *詳細は http://lasa-kikaku.cside.com をご覧ください。

 
INFORMATION

「民族楽器コイズミ」の紹介

 京都市営地下鉄東西線「京都市役所前」駅の5番出口より寺町商店街に入ってすぐ、本能寺門前にある民族楽器の専門ショップ「民族楽器コイズミ」をご紹介します。コイズミは、代表で店長も務める小泉雅喜氏の祖父の代から続く楽器店で、平成10年から民族楽器専門店へとシフトして世界の楽器を扱うようになりました。店内には二胡はもちろんのこと、インドの打楽器タブラやアフリカのジャンべ、中近東エリアに広がっているダラブッカ、オーストラリアの管楽器ディジュリドゥ、イリンバやカリンバなどの親指ピアノ、シタール、サーランギや馬頭琴などの弦楽器まで、多種多様な民族楽器が所狭しと並んでいます。他にも、国内アーティストを主とした多岐に渡る民族楽器のCDやDVD、教則本などのソフトも充実しており、取り扱い楽器を中心とした民族楽器の音楽教室も開講しています。
 小物類は、インド、ネパール、ベトナム、トルコ、オーストラリア、タイ、中国やインドネシアなどから、雑貨の中でも楽器レベルの本格的な商品をチョイスしており、自社で改良できるものはカスタムしながら販売しています。また、各種弦楽器の弦交換や、ジャンべ、タブラなど打楽器のメンテナンスなども行っています。
 肝心の二胡は、蘇州の名工で国際二胡製琴大師の称号を持つ陸林生氏の楽器を中心に、方明礼氏の北京式二胡や、天津製のギヤ式金属軸糸巻き八角二胡など様々な産地の商品を取り扱っています。日本の二胡が黎明期だった30年前から続く二胡教室は、マンツーマンレッスンを基本として、また、友達同士でのレッスンも受け付けており、体験レッスンも随時行っているため、問い合わせをいただければ、その都度対応しているということでした。是非、近くへ行かれた際は、遊びに立ち寄ってみてはいかがでしょうか。