今年は1895年に生まれた劉天華の生誕120年にあたります。その年の締めくくりとして、『二胡之友』では “日本人が学ぶ劉天華” を改めて考えてみたいと二部構成の特集を企画しました。
劉天華は現代の二胡の基礎を築き、二胡の独奏曲10曲や、系統的な練習曲を作る等、偉大な業績を残した教育家、作曲家ですが、現在の日本の二胡教育の現場ではどのように学ばれているのでしょうか?・・・この企画では先ず、指導経験の長い講師の皆さまを対象にアンケート調査を行い、教材として採用されている曲のランキングや、どの段階で、何を習得するために教えておられるか、といった実態を把握し、同時に講師の皆さまにとっての「劉天華とは」との質問に対しても自由にお答えいただきました。
第一部は、アンケートにご協力頂いた12名の講師の方(中国人11、日本人1)のご回答をもとにその結果を分析し、日本人が劉天華を学ぶ意義を考えます。
また、第二部では、1995年に開催され、日本における二胡の普及のきっかけとなったコンサート「劉天華生誕百年記念コンサート」を振り返り、当時の二胡の認知度など、20年前の二胡をとりまく状況を回想します。この記事が後に続く若い世代の皆様の参考になりましたら幸いです。
(詳細は本誌をご覧ください)