『二胡之友』創刊1周年記念イベント その2」として2012年8月23日(木)に「宋飛さんを迎えて〜お話と演奏を聴く会」を開催しました。その講演内容記録は、本誌11月号巻頭特集で掲載しましたが、今回から2回にわたり、別途行ったインタビューの内容をご紹介します。講演準備の合間を縫っての短い時間でしたが、二胡の練習、演奏をする上での注意等、示唆に富んだ貴重なお話を伺いましたので、日本の二胡学習者の皆様の参考になると思います。
宋飛(そう・ひ)
二胡演奏家、教育者。幼少時より父親の二胡演奏家・教育者、宋国生の薫陶を受ける。
1989年、第一回ART杯国際コンクール二胡青年専業組一等賞に始まり、以後、演奏やアルバムで多くの賞を受賞。2011年には国家から表彰され、全国徳芸双馨(徳と芸術ともに優れた影響力のある)芸術家と評される。1995年より中国各地で度々リサイタルを開催し、「竹韻」「楚魂」「燕趙春潮」「野草」「清明上河図」等、多くの作品を初演、いずれも好評を博す。内外のテレビ、ラジオの音楽番組への出演も多い。『江河雲夢』『長城随想』『宋飛与愛楽女』『種子灯焔』『胡琴与胡琴』『二胡協奏曲』『清明上河図』等、十数枚のソロアルバムのほか、『中国二胡名曲指導』『怎様演奏二胡(どのように二胡を演奏するか)』『中国考級指導』等の教学DVD・VCDも多く出版、専著に『胡琴家族演奏入門』がある。
国家一級演奏家。中国音楽学院副院長、国楽系教師、修士研究生指導教官。中国二胡学会会長等、二胡界で多くの重要なポストに就いている。