東日本大震災復興応援イベント
「第八回 中国音楽愛好者の集い」

【寄稿】銀芽アンサンブル代表 亀岡紀子


 東日本大震災の起きた2011年秋より、復興応援イベントとして銀芽アンサンブルの呼びかけで始まったこのチャリティーイベントも、八回目を迎えることができました。身近でできることでもあり、参加者も楽しめるものとして、演奏者も来聴者も募金をするという復興支援イベントで、昨年も大勢の賛同者が集まりました。
 このイベント参加者は、初年56名だったのが、八回目の昨年は延べ120名余りとなり、各地からの中国音楽愛好者が、いろいろな中国の楽器、歌、劇、舞踊等を披露していますが、ソロ、デュオ、トリオ、アンサンブルなどの演奏ができて寄付もできるということで、演奏者も来聴者も心待ちにしている「集い」です。最後には、全員参加の「ふるさと」大合奏があり、これがなかなか感動的なのです。
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二胡の響き 東日本大震災「鎮魂と復興のつどい」
二胡コンサートを通じて、一次避難地の田村市民と大熊町民の再会

【寄稿】鶴田 佐保(香花ハーモニー)


 平成31年2月9日(土)、福島県田村市のテレワークセンター「テラス石森」において、東日本大震災復興支援のための無料の二胡イベントが行われました。これは、地域経済産業活性化対策費補助金を得て開催されたものです。
「二胡の響き 東日本大震災 鎮魂と復興のつどい」と題されたイベントのサブタイトルは「二胡コンサートを通じて、一次避難地の田村市民と大熊町民の再会」。震災で大きな被害を受けた大熊町の人々が、会津若松市に避難できるようになるまでの1か月間お世話になったのが田村市だったのだそうです。
少しでもその再会のお役に立ちたいと福島を訪れたのは、東京を中心に活躍している二胡奏者の太田久遠先生と、太田先生が指導するアマチュアの二胡アンサンブル「香花ハーモニー」10名です。昨年、東京で開催した復興支援コンサートの際に被災地からセミナー講師をお招きしたご縁で、今年は東京から出向くことになり、私も香花ハーモニーの一員として参加しました。
イベントの前半は、二胡に触れたことのない方たちに向けての体験レッスンのワークショップ。小雪混じりのお天気だったにもかかわらず、小学生から90歳のお年寄りまで参加して下さいました。はにかみながらも目を輝かせて二胡に触れる姿は演奏の原点を見るようで、客席に散らばってサポートした楽団メンバー達にとっても大きな刺激となりました。今回のお客さま方は習得が早く、なんとたったの30分の体験レッスン後に、みんなでキラキラ星とチューリップを合奏できたのは嬉しい驚きでした!
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「二胡 ザ・ワールド」録音・撮影レポート
【寄稿】鶴田 佐保


 1985年に世界中で大流行した曲があります。
“We Are The World” というタイトルのその曲は、当時社会問題となっていたアフリカの貧困と飢餓に対し音楽の力で行動を起こすべく作られた曲です。第一線で活躍する著名なミュージシャンたちが一堂に集結し、少しずつフレーズを歌いつなぎ、声を合わせて合唱するプロモーションビデオは大きな話題となりました。
 2018年、その動画の二胡バージョンが作成されました!この企画を立ち上げたのは二胡奏者のニコマリさんです。彼女の声がけにより、プロ・アマ問わず、先生も生徒も、教室の垣根を超えて参加しました。さらに別撮りではありましたが世界的に活躍する二胡奏者、趙磊(ツァオレイ)氏までもが参加を快諾してくださったのでした。
 収録当日のスタジオは、通常の二胡や低音二胡、エレキ二胡の他、瓢箪笛(フルス)や鍵盤ハーモニーカなどさまざまな楽器が集結。原曲のアーティストに扮する人も居ればキャラクターなどに仮装する人も居て、笑顔と熱気に包まれました。
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