今回は、京都を本拠に活躍される日本人二胡演奏家・指導者の杉原圭子さんと、東京を本拠に活躍される中国出身の二胡演奏家・指導者の甘建民さんのお二人を取材しました。お二人は近年、それぞれの道でめざましい活動をされています。日本人として中国の楽器・二胡を演奏する意味をしっかりと受け止めて自主企画のコンサートを展開する杉原さん。一方で、中国人として日本で二胡を演奏する意義を、楽団の活動を通してアピールする甘さん。お二人の言葉の端々に、揺るがぬ意思が感じられます。そして、日本における二胡の世界が熟成しつつある今、お二人の活動から、将来の二胡の有り様が浮かび上がるように思います。
 なお、甘建民さんの取材は、フリーライターの鈴木智子さんにご協力いただきました。この場をお借りして、御礼申し上げます。
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