「日本に於いて新しい二胡音楽を開拓し、リードしてきた二人の女性演奏家、チェンミンとウェイウェイ・ウー。実は、お二人にはあまりにも多くの共通点がありました。誕生年月、出身地、音楽学校、来日、出産…。しかし、小さい頃からの夢は、まったく異なっていました。それが運命の糸に導かれるように、日本の二胡という世界で二人とも大きく羽ばたいてゆきます。お二人の半生を通して、また日本の現代二胡のトップランナーとしての視点で、二胡談義をしていただきました。
【WeiWei Wuu ウェイウェイ・ウー】
中国上海生まれ。5歳からヴァイオリンを始め、上海音楽学院附属小学校を経て、上海戯曲学校で二胡とヴァイオリンを専攻し、双方を首席で卒業。1991年来日。さまざまなジャンルのミュージシャンとコラボレーションを精力的に行い、スタイリッシュで華麗な独自の演奏スタイルを確立した。02年5月、メジャー・デビューし、これまで8枚のアルバムをリリース。NHK『ダーウインが来た』でケニーGとテーマ曲を担当、TBSドラマ『JINー仁ー』のメインテーマで演奏するなど、ロック、ジャズ、フュージョンなどと共演する現代二胡のパイオニア的存在。2012年デビュー10周年を迎え、記念ベスト・アルバム『華蝴蝶〜THE BEST OF WeiWei Wuu』をリリース・全国70本以上のコンサートを実施。2013年、デビュー10周年コンサート・ツアーで好評を博したメンバー、ギターの越田太郎丸とピアノの森丘ヒロキの3人で「WeiWei Wuu アコースティックトリオ」を結成。5月にCD『上海ルンバ』をリリースし、発売記念ツアーを、4月2日の東京を皮切りに日本全国で70本挙行予定。
ツアー詳細は、オフィシャルサイト<http://weiwei-wuu.com> を参照。
【Chen Min チェン ミン】
中国・蘇州生まれ。時に優しく、時に情熱的に音楽を通してメッセージを届ける二胡奏者。2001年にアルバム『I wish 我願』で脚光を浴びて以来、演奏活動はもとより、TV番組テーマ曲などの作曲も手掛ける。代表的な演奏作品にはNHK『スポーツ大陸』エンディング・テーマ、大河ドラマ『江〜姫たちの戦国』、映画音楽『たそがれ清兵衛』、『春の惑い』など多数。 イッセイミヤケのパリコレクションの音楽、谷村新司、ヨーヨー・マ等、ジャンルを越えたトップ・ アーティストたちとのコラボレーションにも積極的に取り組んでいる。
<最近の活動> 2011年、 NHK大河ドラマ『江〜姫たちの戦国〜』の紀行のテーマ、劇中音楽を演奏。 4月20日東京Cotton Clubにて東日本大震災チャリティ・来日20周年Liveを行う。6月よりチェンミンの二胡教室「音楽園(おとらくえん)」がスタート。2013年3月には初のカバーアルバム『オマージュ〜歌姫たちに捧ぐ〜』をリリース。また、4月12日の京都を皮切りに各地でコンサート展開中。コンサート日程は<http://chenmin.jp/>を参照。