【寄稿】
第十回 日中音楽比較研究国際学術会議


胡銀岳(中央音楽学院副教授)


 第十回日中音楽比較研究国際学術会議が2013年3月26日から30日まで東京芸術大学で開催された。先ずは主催の東京芸術大学宮田亮平学長、植田克己音楽学部学部長、西岡龍彦音楽学部副学部長の挨拶をもって5日間にわたるプログラムが開幕した。
 この会議は1995年に中国の福建師範大学で第一回が行われて以来、2年に一度開催され、そのつど着実に成果をあげて、学術の向上と両国研究者間の相互交流を深めて来た。その間、2001年の第四回は日本の沖縄県立芸術大学で行われたが、それ以外の8回は中国で開催された。
 主催者によると、今回の会議には、中国側は中央音楽学院、上海音楽学院、武漢音楽学院、福建師範大学、新疆芸術学院からの参加者のほか、日本在住の参加者4人を含めて計32人が、台湾からはイギリス在住の1人が参加。日本側は東京芸術大学、東京学芸大学、京都教育大学、沖縄県立芸術大学、日本文化財団研究所から、24人の研究者が集い、それぞれの最新の研究成果を発表した。

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